所在地
愛知県春日井市高座町
出典
高蔵寺町 『高蔵寺町誌』 東春日井郡高蔵寺町役場 1932年(ブックショップ「マイタウン」 1988年復刻版)情報
・標高194m。山頂付近に高蔵神社が鎮座し、社祠の背後に岩盤の露頭が認められる。・高蔵神社は熱田神宮の奥ノ院と伝承され、熱田神宮付近と同じあるいは似通った地名が高座山周辺に残るという。
・高座結御子神社(名古屋市熱田区高蔵町)は、元来高座山に鎮座していたのが『延喜式神名帳』編纂以前に熱田に遷座したという話もあるが実際は不明である。
・本事例に関して、次の興味深い情報がある。
「名古屋権現坊古文書に曰く、昔シ熱田ノ蓬ゲ原即チ島山ノ時海シヨウノ上ル時ハ熱田神宮御神体ヲ高蔵神社(○この高蔵神社は熱田の高蔵神社ならん。)ノ裏ニアル大磐石ニ御移シ給ヒシト之レヲ高御座ト称セリ。 註 本村高蔵社の裏亦大磐石存せり。」
(高蔵寺町『高蔵寺町誌』1932年。旧字体は新字体に直した)
初めまして。出雲系の天皇について調べている者です。大変興味深い情報ですね。高倉下(=高蔵寺)を祖とする尾張氏(海氏)は本来は出雲族で、高座山や東谷山に身を隠す必要があった。出雲系の天皇の時代になって、海人族として沿岸航行のしやすい熱田に移動したという事かと思っています。
返信削除古代氏族のアプローチからありがとうございます。熱田神宮の御神体を移したのは熱田の高座結御子神社ですね。
削除