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2017年3月16日木曜日

富士河口湖の皮籠石(かわごいし/かあごいし/かむごいし)



所在地

山梨県南都留郡富士河口湖町小立字皮籠石

出典

・古代山城研究会代表 向井一雄氏が現地調査された内容を管理人がうかがって編集

・「富士河口湖町小立土地区画整理組合HP」 2013年8月16日アクセス

情報

・『ふるさとの地名考(河口湖の文化財第5集)』(河口湖町 1986)に当地の「籠石(かむごいし)」の地名が取り上げられており、かつて明治~昭和20年代までは皮籠石の表記だったという。

・「かあごいし」とも音読したといい、当地は岩石が散在する場所だったと記載されている。

・享保年間の古文書に、日蓮上人が法座石・鼻曲石(像鼻石)・硯石・経石・たて石・へび石・かわご石の七ッ石を名付けたと記されているという(未見)。この内のかわご石が当地の皮籠石とされる。

・当地は平成21年頃から土地開発工事が入り(事業開始自体は平成17年からともいう)、現在は商業施設・住宅団地が造成されている。

・富士河口湖町都市整備課の中に、開発前に字皮籠石に岩石があったことを知る方がおり、山林だったところに細い道が通り、その傍らに長さ1m大の平たい岩があったという。一部が盛り上がっており、人が座れるような形状だったという。

・その岩石はかなり風化・摩耗している様子で、開発工事により撤去・処分されたという。特に記録・写真なども残されていない様子なので、本項で皮籠石の歴史を記録保存しておく。

・皮籠石水源として知られる採水地の1つで、岩石と水源の関係を考える1つのケースになるかもしれない。


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