三重県いなべ市北勢町皷
皷地区の薬師堂にケヤキの木がそびえている。
ケヤキの幹に、石が刺さっているのがわかるだろうか。
光りかがやくことから「ひかる石」の名がある。
かつて、ある庄屋がこの石を自宅の庭に移したが、日を追うごとに光が弱まり、ある夜、「さじべえ(薬師堂のこと)行きたい」と泣き声を上げたことから、驚いた庄屋は元の場所に戻したそうである。
その後、ひかる石は泣き声を止めて、再び光を戻したそうだ。
<参考文献>
員弁郡国語サークル編 『国民教育シリーズ32 いなべの民話』 員弁郡教職員組合 1985年
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