京都府舞鶴市寺田
寺田地区の産土神。
石垣を積んでいるというわけではなく、自然の石灰岩の上に社殿を建て、階段を敷設している。
京都新聞の記事『岩石と語らう 133 岩上神社』(1999.6.22)で当社が特集されている。
同記事によれば、2億年以上前の石灰岩層が露出した大きな岩塊の上に社殿を建てたのが岩上神社で、由来は不詳ながらも、一説には神社の裏山に中世築かれたという寺田城の守護神だったともいわれる。
ほかにも、大事なものをなくした時に神頼みをすると必ず見つかったという話(いわゆる民俗学でいわれる膳貸し伝説)や、産後の乳の出を祈願する信仰があったと伝えられる。
石灰岩という白乳色でふくらみをもつ岩質が、乳の出の信仰につながるのだろうか。
二つの川の合流点近くに立地するという山裾の自然環境も、信仰の要素とは無縁ではないと思う。
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