岐阜県各務原市那珂琴が丘町
当地にあった土山は、「琴が丘団地」の造成によりほとんどが原型を失われた。
ただ、その最西端はまだかつての土山の樹林帯を残し、そこに子安岩が現存する。
子安岩は「土山の七名石」の1つという。
他の六石は「兜岩」「観音岩」「蛙岩」「獅子岩/神楽岩」「烏帽子岩」「玉岩」といい、土地開発の中で消失したものもあるというが、全容はまだはっきり突き止められていない。
土山の最西端の道路から、このような入口が通じている。
子安岩
子安岩は4個の岩石が組み合わさり、その隙間がくぐれるようになっている。自然の産物か人為によるものかは不明。
妊婦がこの穴をくぐっておくと安産になると信じられた。
現在は、大人が這いつくばって通れるほどの隙間しかないが、濃尾地震(1891年)前は立ったまま通過することができたといい、地震により上部が崩れて現在の姿に変わったという。現状と原形の景観は異なることに注意したい。
なお、子安岩に隣接して山神の石碑が安置されている。
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