長野県飯田市上村下栗大野
子安三社大明神は、子安大明神(子安神社)・赤崩大明神・池大明神の三社からなる。
子安様とも呼ばれている。
寛政4年(1792年)の棟札が残る神社である。
子安大明神の境内に2個の丸石がまつられている。
下記の伝承がある。
- 「二つの丸石はアカナギ沢の下に二つ並んであったもので、小野の人が小さな石を家に持ち帰って漬け物石にしたが、漬け物を漬けてもまずくて食べられない。おかしいと思ってハッケメと呼ぶ禰宜に八掛で診てもらったところ、子安様にあげてもらいたい石だから漬け物石はダメだと言われた。そこで子安神社に奉納した。そののちに大きい石も子安様にあげなければいけないと、大野の村中で細引きのモッコでこの石を担ぎあげたのだった。この石を撫でて腹を撫でると子が授かると信じられている。子供ができたら健康でヒトナル(成長する)ように、学校に上がったら勉強ができますように、と次々に神頼みをした」(『遠山谷北部の民俗』)
- 「これらの石は、大野の入口にあたる赤ナギ沢から百年ほど前に出土したもので、それをここに移した」(同書)
- 「いまでは、赤ナギ明神の本体と見られるようになった」(同書)
- 「この石を三度撫でまわしてから、腹に手をふれると、子供が三人できると言われている」(同書)
丸石は2つではなく3つという話もある。一番右に置いてある平べったい石をそれに含めるのであれば3つにはなる。
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