2018年5月24日木曜日
巖石神社(兵庫県宍粟市)
兵庫県宍粟市山崎町下町
山の端に立地。
巖石神社は「がんせき」と読むことが現地看板に書いてあるが、兵庫県神社庁のリストでは「いついし」と読み、「いわいし」と読む人もおり一定しない。
巨岩信仰数多あると言えど、巖石すなわち岩石神社というネーミングは全国的にも珍しいと思う。
いずれにしても社殿背後に屹立する岩壁のような一大岩塊をまつる場所であることは疑いない。
地元では「権現さん」と呼ぶことが多いらしい。
現地看板には修験道の影響によるもので平安時代からと書いてあったが、これはあくまでも一般的な学説を転記したものと思われ、「権現さん」と「巖石神社」の名称の先後関係は不明としておくほうが良い。
社の傍らに直立する「夫婦(みょうと)ヒノキ」は樹齢250年を超すといわれる。
これは巖石のほうが早い。
戦後新設されたと思われる「史跡 磐座」の石碑も立てられ、磐座の一般的な説明につづき、起源は2200年前であると刻字されていたが、何の根拠も書かれていない。
そもそも語りつがれてきた名前は「権現さん」であり「巖石」ではないのか。
半可通の磐座研究に基づいて建てられたものでも、現地にあれば権威性が自ずと帯びる。
罪深いことである。
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