三重県四日市市川尻町
参考文献
宮田嘉七・編『四日市市河原田地区郷土史 前編』四日市市河原田地区連合会 1965年四日市市・編発行『四日市市史 第5巻 史料編 民俗』1995年
村社。石の神神明社と表記される場合もある。
創建時期不明ながら、弘化3年(1846年)の棟札が伝わっている。
近くに木ノ下社(祭神:八天狗)という無格社があったという。
明治37年、神明社・菅原神社・石神社を合祀して石神神明社(石の神神明社)と改称した。
さらに大正4年、石神神明社は上記の木ノ下社などと共に同町の熊野神社に合祀され、実質上消滅した。
このような二度の合祀を経ているため、石神社の由来の詳細はすでに失われている。
旧社地があったあたりも住宅地となっており、現地でよすがを偲ぶことはできない。
唯一、『四日市市史』の聞き取りによれば「石神社のことをシャゴジさんと称した」と記述がある。
シャグジ信仰を石神の字に当てる事例と見られる。
社名が示すような、石のご神体があったかどうか、あったとして現在どこにあるかはまったくの不明であるが、岩石信仰があったかもしれない例としてここに紹介しておく。
また、当地の地名に河後(かご)があり、当地名がいつまで遡れるかは調べていないが、コウゴ石信仰との関連性の余地も指摘しておきたい。
石神社が合祀された熊野神社
境内には、山神と刻された石が集められている。山神社も合祀されていることによる。
写真左下と右上に穴あき石が置かれており興味深い。
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