三重県四日市市寺方町 大日寺
「高角山大日寺」の字が刻まれた石碑を下写真に掲載した。
これが「弁慶石」である。
大日寺の参道脇に立つ石碑に、石の名前がついている。
由来は現地看板を参照。
弁慶石と呼ばれる石は京都市内にもあるが、弁慶伝説に絡む石に広げると枚挙に暇がない。
いわゆるその弁慶信仰の一例に属する石であるが、石碑が単なる石碑ではなく、愛称をもつにまで至ったのがおもしろい。
石碑にふさわしい石は、ただの石では許されなかったとも読める。
石材としての石が、愛着を抱かれて特別な存在にランクアップしたとも読める。寺の礎石が後世特別視された同市の
夜泣き石のような心の流れと共通するものを感じる。
また、石に仏を刻むという石仏の営為と、気に入った石に字を刻んだ弁慶石に思いを重ねることもできなくない。
いろいろなアプローチからこの事例を眺めることができる。
弁慶石の裏側。こちらに線はついていない。
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