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2019年8月5日月曜日

物部神社/石神堂(愛知県名古屋市)


愛知県名古屋市東区筒井3-31




江戸時代~明治時代、「石神堂」の名で通っていた場所である。
明治元年、延喜式内社「愛智郡 物部神社」に治定された。
「石神堂の石仏サマ」「石神神社」「山神」などの別称も持つという。

社伝では、神武天皇が尾張国の荒振神を退治した時、石を以て国の鎮めとしたといわれ、垂仁天皇代に神殿を建ててその石をまつったのが神社の始まりといわれる。




1940年時点の語り伝えとして、この石神を石で叩くとカーンと金属音がして、西方にあった大隈鉄工所内の石にも音が響いたという逸話が残る。

現在、石神は社殿の中に収められており、その姿を確認することはできない。
しかし1920年前後の頃は、境内は薄暗い森の中にあり、榊の根元に潜む高さ2~3尺(60~90cm)の石神を直接拝むことができたという。
実物を見た人の話によれば、石神は土中に埋もれた巨石の露頭のようであったといい、石質は閃緑岩で付近一帯で産出されるものだと考えられている。
1940年の頃には、社殿の中に石神は隠されてしまった。

参考文献

  • 齋藤富三郎 「物部神社=石神堂」 『尾張の遺跡と遺物』第14号 名古屋郷土研究会 1940年 (愛知県郷土資料刊行会 『尾張の遺跡と遺物』上巻 1981年版を参考とした)
  • 坂重吉 「石神堂に参詣しての雑考」 『尾張の遺跡と遺物』第14号 名古屋郷土研究会 1940年 (愛知県郷土資料刊行会 『尾張の遺跡と遺物』上巻 1981年版を参考とした)
  • 現地解説板

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