愛知県豊田市岩神町
岩神町は、古くは足助町大字岩神として知られた地名であり、岩神は「やがみ」と読む。
この岩神町に、岩神山大日堂と村社の若一神社がある。
その裏山に続く踏み跡を5分ほど登ると、尾根上から谷間にかけて複数の露岩が苔むして鎮座している。
「岩神社」の標示 |
自然の露岩のなかに石祠を建てる。神の宿りかたは如何。 |
石祠後ろの巨岩を信仰の中心としたことが伝わる。 |
岩神社 全景 |
傍らに献じられた石燈籠には「天保五午年」(1835年)の記年銘があり、少なくとも江戸時代からの信仰を伝えている。
岩神社は元宮とも奥の院とも呼ばれている。
若一神社にとっての元宮で、大日堂にとっての奥の院だろうか。
岩神の名は、岩そのものが神であることを示すが、その岩神の前に石祠を建てることで、神は祠に宿る構図に変容した。
また、この石祠は岩神に献じられた祭具(神の住まい)とみなすこともできるだろう。
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