兵庫県姫路市八家
本殿の裏に、高さ4mの岩が立てられて、注連縄が巻かれている。
岩神社の名前が示すとおり、岩をまつる神社であることは間違いない。
岩神社 |
藤本浩一氏『磐座紀行』(向陽書房、1982年)によれば、岩の下部には補強した跡もあるが、これはもともと立っていた岩が倒壊しないようにしたものだろうと推測している。
また、本殿向かって手前左に、長さ4m、高さ1.5mの岩石が岩盤状に広がっている。
こちらは注連縄はないものの、拝所と本殿の間に挟まるように存在し、注連縄の立岩と含めて一丸で神聖視されていたものとみて良いだろう。
本殿手前の岩盤(拝所から撮影) |
当社は丘陵の尾根端に立地する。
藤本氏は、岩神社両隣の民家の裏を見ると高さ約2mの岩壁と、その上に続く岩盤を確認している。
すなわち、当地は裏山の岩盤も含めた上での岩石信仰であり、その山裾の祭祀の場と位置付けられる。
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