埼玉県飯能市久須美字宮前
この神社の正式名称は白鬚神社だが、飯能市には白鬚神社が多く分布するので便宜上、地区名の久須美をつけた。
入間川を挟んだ山間部の境内に、大小の岩塊が存在している。最大のもので高さ4~5mくらいか。
外形は、ややアーチ状にうねった立石という感がある。
岩塊群の分布は雑然としている。
入間川沿いを中心に岩盤の露出には事欠かず、これらの岩塊が自然のままの状態か、集められたものかは不明。
神社の前を流れる入間川 |
『飯能市史』によると、白鬚神社が所在する字は「宮前」といい「社の前に大岩があり、古くはこの岩が神として祀られていたと思われる」と記述があるが、岩塊に対する神聖視の有無は古記録の不足もありわからないというのが実情だ。
なお、社殿の石段脇の岩には、上面が窪んでいて水をためていた。
手水石のようにも見えるが、石質は横の岩塊群と同じ種類と思われる。
水を溜める岩石(写真手前)
参考文献
織戸市郎 「80.宮前」 飯能市史編集委員会 『地名・姓氏』(飯能市史資料編11) 飯能市役所 1986年
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