愛知県豊田市御船町申原
Googleマップではわかりにくいが、現地には北側の「白鬚草生息地(シラヒゲソウ・シデコブシ自生地)」から取りつくと良い。
(ただし駐車場はまったくないので注意)
自生地の奥に遊歩道が続いて整備されており、2~3分登ればすぐに御舟石(お舟石)に到着する。
御舟石。舟形の岩石の直上に「お舟石」と刻まれた石碑を建てている。 |
御舟石 全景 |
上方斜面より |
現地看板 |
御船町(みふねちょう)の御舟石(おふないし)である。
現地看板のとおり町名の由来であり、また、北西にそびえ御船川水源にあたる猿投山との信仰の関係も色濃い場所と言える。
御舟石のすぐ上には、廃線化された名鉄三河線の線路跡がレールや枕木と共に残っており、その上を歩くこともできる特異なロケーションを有する。
遊歩道の一部として歩ける。 |
線路跡のすぐ下に御舟石がある。 |
下記記事によると、御舟石は元来このような景観ではなく、大半が埋まっていて今見えている舟形の岩石はいわゆる天井部分なのだという。
シラヒゲソウと「お舟石」 - ブログ「豊田市、気ままに、彼方此方散歩」より
二つの台形の巨岩があり、その上に舟形をした石が掛け渡されている。小さい頃はくぐったり、登ったりして遊んでいたと古老は言う。
上記の文を読む限り、ドルメン状の構造をしていたということか。であれば、いま目の当たりにしているものよりもいっそう大規模な構造物だったことになる。
現地看板にあるとおり、御舟石を埋めようとしたときに作業員に負傷者が出たという逸話も、岩石信仰の説話ではしばしば見られる。
おそらく、町名の由来となる岩石に影響が加わることに反発する声もあったことの逸話への表れと思われるが、最終的にその原因者であった鉄道が早々に撤退し、御舟石が残り続けたというのはある種の因果というほかない。
御舟石の入口となるシラヒゲソウ・シデコブシ自生地 |
0 件のコメント:
コメントを投稿
記事にコメントができます。または、本サイトのお問い合わせフォームからもメッセージを送信できます。