滋賀県近江八幡市馬淵町
岩倉山(標高220m)の西山麓に諏訪神社が鎮座し、社殿の裏に数体の岩石群が山林に埋もれる。
藤本浩一氏『磐座紀行』(向陽書房、1982年)の「全国磐座一覧表」には、馬見岡神社の事例として「岩群は現在社の南の谷奥」と報告されている。
岩倉山山頂への登山道がないため(北麓から山頂へ延びる車道は水道局の敷地で立入禁止)、実見はできていない。
岩倉山という名前からいわゆる磐座祭祀が行なわれていたともいわれるが真相は不明である。
岩倉山は、御影山の産地で山中各所から良質の岩石が採れる。山中には群集墳が分布しており、豊臣大阪城築城に際してはかなりの石材が採掘されたという話も残る。
このことから、構造物や人工状に見える岩石の群れの一部は、古墳石室や石切場の痕跡であるかもしれない。
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