京都府京都市北区紫野今宮町
拙著『岩石を信仰していた日本人』で、一節を設けて報告した場所。
阿呆賢さん
阿呆賢さん(あほかしさん)のほか、神占石(かみうらいし)や重軽石(おもかるいし)の名がある。
石を手でなでてから、自分の体の悪い部分をさすれば、その悪い部分が治癒されるという。
また、石を軽く3回たたいて持ち上げてみると非常に重くなり、今度は願い事を唱えて優しく石を3度さすると、そこで石が軽くなったら、その願い事は成就するという。
竹村俊則『昭和京都名所図会5 洛中』(駸々堂出版、1984年)によると、「石を叩いたり突いたりすると重くて上がらず、撫でたり拝んだりして持ち上げると、軽々と上るといわれる」とあり、かつては叩くこと、つつくことがタブーだったことや、祭祀のバリエーションが認められる。
力石
「天保十一子二月 鷹峯高政持」の銘をもつと報告されている。
詳細不明
力石(写真手前)と不明石(写真右奥) |
力石の近くにある、椅子状の形をした岩石。
京都市右京区の児神社にある石椅子などを想起させ、来歴不明ながらその歴史を注目している。
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