宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井
『神々の坐す里 高千穂の神社』(高千穂町観光協会、2007年)や『高千穂の神話と伝説』(21世紀TAKACHIHO、発行年不明)などの高千穂の観光ガイドに明記される「夜泣き石」だが、内容説明は現地看板(上画像)が最も詳しい。
夜泣き石には、石が泣くパターンと、赤ん坊の夜泣きを石が止めるパターンの2つがあるが、その両方を併せ持った事例である。
天村雲命が水を湧かせたという「天真名井」のすぐ近くにあるが、関係性は不明。
「古くは天真名井の下を流れる神代川の清流にあり」とのことなので、もともとは現在地にはなかったらしい。川の下から、川の上へ移設したということになる。
また、『神々の坐す里 高千穂の神社』(2007年)掲載の写真では、夜泣き石の周りに木製の玉垣を建てて前を注連縄でわたしているが、現況はその玉垣が見当たらず、注連縄らしき残骸が岩石の上に横たわっていた。
横を流れる川も近年護岸工事されたと思われる状態で、夜泣き石の周辺景観は落ち着かないようだ。
夜泣き石と川の現況 |
天真名井 |
天真名井の現地看板 |
夜泣き石と天真名井(写真右奥)の位置関係 |
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