岐阜県不破郡関ケ原町大字今須
関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康が、中山道今須宿(いますじゅく)本陣を務める伊藤家に立ち寄り、伊藤家庭内の空泉水の傍にあった岩石に床几を置いて腰掛けたという。
不破郡居益郷(いますごう)の地名を聞いた家康は、「破れ不る郡」「益々居る郷」とは関ヶ原の勝利にちなんでめでたいと上機嫌で、伊藤家に米百俵を与えたという伝説が残る。
伊藤家の庭石だった岩石は「天下腰掛石」「天下お踏石」として大切にされてきたとのことだが、この岩石はその後に近くの青坂神社の入口の門柱に利用され、そして2016年に伊藤家の菩提寺だった青坂山妙應寺に移設されたという経緯が記録されている。
場所を数度移ろいながらも、岩石も破却されず坐し続けている。
参考文献
不破郡地名研究会・編 『ふるさとものがたり 不破の地名』 不破郡教育委員会 1988年
0 件のコメント:
コメントを投稿
記事にコメントができます。または、本サイトのお問い合わせフォームからもメッセージを送信できます。