長野県諏訪郡下諏訪町 諏訪大社下社春宮境内
下社春宮の門前に掲げられた現地看板に「いぼ石」が紹介されている。
画像中央あたりに「いぼ石」の名がある。 |
神社境内の真ん中にあるように見えるが、境内を一見してもよくわからない。
神職の方にお伺いしたところ、「よく聞かれるんです。あちらです」ということで教えていただいた。
参道石畳に組み込まれていた。
穴がぼこぼこ開いた写真右の石がいぼ石。写真左には石畳上に石ころが1個置かれていて、神職さんはこの石ころを目印にいぼ石の場所を説明されていた。意図的に置いた? |
いぼ石と神楽殿の位置関係。この写真で現地を特定してください。 |
このように参道と半ば同化した岩石信仰の類例には、三嶋大社境内に存する牛石が挙げられる。
いぼ(疣)ができた時は、いぼ石の窪みに溜まった水をいぼに塗りつけるといつの間にかなくなるという。
『諏訪の近現代史』(1986年)の石の伝説の項目にはこのように由来が説明されていたが、歴史的にいつ頃まで遡れるかは情報収集不足につき不明である。
参考文献
諏訪教育会 編『諏訪の近現代史』,諏訪教育会,1986.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9540456 (参照 2024-01-29)
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