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2024年4月22日月曜日

嶽の立石群 ~嶽の立石 蛇はみの蛇石 こけて鼻うつ唐戸の寝石~(奈良県宇陀市)


奈良県宇陀市榛原内牧嶽山

 

「嶽の立石 蛇はみの蛇石 こけて鼻うつ唐戸の寝石(だけのたていし じゃはみのじゃいし こけてはなうつからとのねいし)」の里謡で地元で親しまれたという奇石群。

同じ山中に嶽神社が鎮座するが、それぞれの奇石と嶽神社の直接の関係は明らかでなく、現状として神聖視の対象というよりは特別視の範疇にある。

現在は内牧区民の森としてハイキングコースが整備され、近くまで駐車可能である。しかし現地に地図の案内はないので、麓から順にアクセス方法を紹介する。


カラトの寝石/唐戸石

冒頭のGoogleマップに示すとおり、区民の森へ南下する途中で二股路になる。二股の分岐に「カラトの寝石 0.4km」と標識が立っているので、分岐の向かって左をそのまま進む。

左の車道の終点へ着くと、カラトの寝石が東に見える。

明確な駐車場はないが、終点付近に駐車スペースが多少あるので、通行の邪魔にならないように端に寄せれば普通車も駐車可能である。

カラトの寝石が現在の通り名だが、かつては唐戸石の名もあった様子である。



嶽の立石

一般に嶽太郎・嶽次郎・嶽三郎と呼ばれる3つの立石を総称して「嶽の立石」と呼ぶ。

アクセスには区民の森の駐車場を利用できる。

ただし区民の森に至る車道(林道内牧カラト線)は採石場の作業道と共用しており、ダンプカーが頻繁に行きかう(平日の場合。土日は不明)。この車道の離合箇所は少なく、ダンプが近づいていることを事前に知るすべがないため鉢合わせすると場所によってかなり難渋する。

ダンプカーの運転手さんは相当このことに慣れていると思われ、すれ違い時のアシストをできるかぎりしてくれるが、車道始点に「地元車両優先」とあるとおり、迷惑のかからないように通行したい。

区民の森に入ると、1つ目(右側駐車場)と2つ目(左側駐車場)と3つ目(左側駐車場)の3ヶ所の駐車場に大きく分かれている。

1つ目を飛ばして2つ目の駐車場に停めればそこが嶽次郎・嶽三郎の取りつき口となる。

長男的存在の嶽太郎が最初に出てこず不安になるが、太郎は3つ目の駐車場が取りつき口である。このあたりが現地案内になく、私は嶽三郎を見落とした。おそらく嶽次郎の立石からさらに北に続く道を下ったところにあるものと思われる。そこから嶽太郎やカラトの寝石まで周遊できる登山路が整備されているらしいが未確認である。

2つ目の駐車場。この表示もわかりにくいが、嶽次郎・嶽三郎のための駐車場である。嶽太郎はここからさらに奥の駐車場まで進む。

2つ目の駐車場からやや下ると嶽次郎。その先に嶽三郎があるという表示がなく引き返してしまった。

3つ目の駐車場の様子。ここが嶽太郎の駐車場である。

嶽太郎


蛇石(じゃいし)

区民の森を走る車道をそのまま奥まで走らせてよい。車道の終点は路肩に数台駐車できるようにスペースが広がっており、そこに駐車可能である。

車道終点向かって左に蛇石を示す標識があり、踏み跡を進めばすぐ蛇石がみえる。岩石の傍に蛇石であることを示す表示もあるので見落とすことはないだろう。

車道終点。写真左に蛇石の標識が見える。

蛇石。写真右手前に建つ標柱にも書いてある。

別方向から撮影。

以上、一番親切な嶽の立石のアクセス案内を目指して書きました。参考にしてください。


参考文献

  • 内牧地域まちづくり協議会「内牧地域の名所旧跡(神社・仏閣編)」(2018年)https://www.city.uda.nara.jp/s-suishin/machidukuri-kyougikai/documents/2018uchimaki-zinja-tera3mb.pdf
  • 『奈良縣宇陀郡史料』,奈良県宇陀郡,1917.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1900771 (参照 2024-04-22)
  • 皇祖聖蹟莵田高城顕彰会 編『神武天皇建国聖地内牧考』,皇祖聖蹟莵田高城顕彰会,昭和14. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1023590 (参照 2024-04-22)


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