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2024年7月22日月曜日

大名倉の山の神近傍の巨岩と二つの立石(愛知県北設楽郡設楽町)


大名倉地区の鎮守・白鳥神社の原鎮座地に「山の神」がまつられ、傍に巨岩が存在したというが昭和の林鉄工事・道路工事で失われた。

そして今、現地は設楽ダム建設のために水没の憂き目にある。

大名倉橋の東側はダム工事中だが、東海自然歩道でもあるためその範囲は歩ける日がある(工事状況による)。

ダム工事のための道路の中に、以前の地形をとどめる一画がある。

ここが白鳥神社の原鎮座地とされる場所で、かつては石仏群なども存したという(新鎮座地へ移設済)。

原鎮座地には自然石も残る。巨岩の手前に配されたという外輪石の残滓の可能性を挙げておく。

その他、外輪石候補。名倉川沿い。

白鳥神社原鎮座地の上方斜面の岩石。山の神近傍に存したという某氏崇敬の二立石の候補とする。

度重なる工事の歴史により原形をとどめているとは言い難いが、立石状ではある。

工事中の斜面からも露岩が入り混じる地質であることがわかる。

大名倉橋の傍らに寄せ集められた岩石群。鉢巻石状の帯が走るものもある。

詳細は以下の文献で報告済。

吉川宗明「愛知県北設楽郡設楽町(旧名倉村域)における自然石の文化財」『地質と文化』第6巻第2号 pp.81-106 2023年





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