2024年12月1日日曜日

気多大社の「磐境」(石川県羽咋市)


石川県羽咋市寺家町

問題の磐境は本殿の北方森林中にあって、今奥宮鎮座す。石垣は長方形にして南北短く東西長く、長軸は正しく東西を指し、東西四〇尺、南北三三尺なり、入口には門の如く中央に巨石を立てゝ並べ、その左右より石垣をつくる、左右側石も所々に巨石を用い(縦に)その間に自然石を横積とす。後方は巨石を用いず、横積の丸石多し、(略)この石積は手法より見ても古代のものならず、又出土品より見ても中世以降のものなること疑なし。

茂木雅博(書写・解説)・大場磐雄(著) 『記録―考古学史 楽石雑筆(補)』博古研究会 2016年

禁足地のため写真なし。