岐阜県高山市松之木町・漆垣内町
女岩 |
男岩 |
七夕岩の「松之木七夕」(2012年8月撮影) |
大八賀川を挟んで、東岸に女岩(雌岩)、西岸に男岩(雄岩)と呼ばれる岩山が隆起しており、この2つを七夕岩と総称している。
元禄検地(1695年)において「七夕」の地名が見られるため、少なくともこの頃には当地において七夕に関する風習が存在したものと推測されている。
男岩の落滝 |
現地地図では「立石」と記載される。 |
大八賀川を挟み、東西の山腰に、相對て峙起たる丈餘の大巖あり。村民家ごとに綯おきたる縄を集め、毎年七月の六日の宵、東西の大岩に張亘し、挑燈に火を點し、藁にて馬牛其餘種々の形したる作物等、あまた取懸ならべて、牽牛・織女を祭り、年の豊凶を占ふ。翌年の七夕まで、其縄の保ちたるは豊年の兆なりとぞ。其来由詳ならず。鍋山豊後守の居城より以前のことにや。
富田礼彦 著『斐太後風土記』上(首巻,巻1至12),大日本地誌大系刊行会,大正4-5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/952768 (参照 2024-12-30)
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